リリー・フランキーの「日本のみなさんさようなら」を読んだよ。

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ここのところリリーさんの本を読み返していて、それにはきっかけがあったりもするんですが、そんなことはどうでもいいですね。でも誤解されないように書いておくと「東京タワー」を読んで泣いたからじゃないですよ、いい本だなとは思ったけどそんなにみんなが大泣きするような本かなとも思うです、僕はまったく泣かなかったし。まぁ、これもどうでもいいことですな。
「ぴあ」での連載をまとめた１冊、いちおう毎回一本の邦画を取り上げてそれをネタに何か書いてるけど、まともに映画を評論する気はなくて取り上げた映画を縛りにしたコラム集みたいなものですね。中原昌也の「エーガ界に捧ぐ (SPA!BOOKS)」ほど映画と無関係なところに行ってはいないけど。
回によってはやる気のなさや無理して原稿用紙を埋めてる感じが伝わってきて、よくこんな調子で本が一冊できるほど連載が続いたなと感心しました。
それと、この本を読んで取り上げられた映画を観たいなと思っても、かなり大きなレンタル店まで行かないとおいていない、あるいはＤＶＤ化されていないものがけっこうありますね、そんなところにも邦画の不幸があると思うことだよ。