吉田音の「Think―夜に猫が身をひそめるところ」を読んだよ

Think―夜に猫が身をひそめるところThink―夜に猫が身をひそめるところ
吉田 音

筑摩書房 1999-12
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再読。最近、地元のカフェでコーヒーを飲みながら本を読むことが多いのですが、店長さんと好きな本の話などしているうちにクラフト・エヴィング商會熱が高まっています。
この本はクラフト・エヴィング商會の吉田夫妻の娘吉田音ちゃん名義の1冊。音ちゃんを狂言回しにしてクラフト・エヴィング商會の創作の秘密を垣間見せるようなお話と、吉田篤弘お得意の「どこでもない・いつでもない世界」を描くファンタジックなお話からなる。一読すると全くテイストの異なる話だが、よく読むとどこかで繋がっているという仕掛けは村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思わせる。
クラフト・エヴィングの魅力が全部つまった幕の内弁当のような素敵な1冊。