村上春樹の「これだけは、村上さんに言っておこう」を読んだよ。

「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
村上春樹 安西水丸

朝日新聞社出版局 2006-03
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『そうだ、村上さんに聞いてみよう』の続編ということだったので、サイト『村上朝日堂』でのQ&Aのうち既刊の本に収録されなかったものから編集した本かと思ったのですが、既刊の『スメルジャコフ対織田信長家臣団』と『村上朝日堂 夢のサーフシティー』に収録されたものの再録が大半で、それに台湾と韓国の春樹ファンからの質問に答えたものが追加されてました。

まるっきりの新刊というわけではなかったので一部でがっかりしたような声も聞きますが、値段も手ごろだしベスト盤にボーナストラックが付いたと考えれば悪くないんじゃないかなと思ったことだよ。

追加された台湾・韓国からの質問ですが、台湾からの質問はなぜか中高生が多く、そのせいだけではないでしょうが特に興味をひく質問はありませんでした。台湾ならではの視点からの質問が新鮮な発見を与えてくれるのを期待していたのですが、残念。
韓国からの質問は、韓国の出版社の人によるインタビューのようで、頭でっかちな質問が多く朝日堂の軽やかなQ&Aの後では収まりが悪かったように思います。